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Vol.5 『ニキビ跡と酒渣しゅさ(赤い鼻先)対策(1)』

photo  脂性の皮膚病の代表的なものにニキビがあります。ニキビは、皮脂腺からの皮脂の分泌が盛んになり、細い毛孔の出口から十分に出ることができなくなって、その部分にたまり、脂肪の栓ができてしまったようなもので、これをコメドーといいます。この状態にとどまっているのでしたら、後で目立つような跡を残すようなことはありません。

 問題は、これに細菌が感染することです。ニキビができていると、つい気になって、汚れた手でも触りがちになり、ひっかいたり、潰したりしてしまいます。そこから細菌が侵入して化膿し、炎症を起こしたり、あるいは、治りかけの状態をさらに悪くするのです。このように脂のたまった状態は、細菌にとっては絶好の発育場所でもあるわけですから。すなわちニキビを治すコツは、ニキビを化膿させないことにあるといえます。

 元来、ニキビの原因は体質にあり、病気ではありません。したがって、ニキビをできにくくする、またできてしまったものを悪化させずに治すには、できるだけ皮膚を清潔にし、毛孔に脂をつまらさないようにすることです。額のニキビなどは前髪がたれないように注意しましょう。

 消毒をかねて、一日にできるだけ何回も洗願しましょう。できてしまったニキビを、気になるからといってむやみに触らないようにしましょう。洗顔したあとの顔がつっぱるようなら、収斂しゅうれん性の化粧水を頻繁につけ、脂っぽくならない程度にしておくのがよいと思います。

 そして同時に大事なことは、生活の改善です。油っこいものや、刺激の強いものはできるだけ避け、バランスのとれた食事をとることです。また、チョコレートやピーナツなど、脂肪分のかたまりのような食品は特によくありません。睡眠は十分にとり、便秘などは絶対にしないよう繊維の多い食物(野菜類など)を多く食べて便通を整えるようにしましょう。

 睡眠不足や便秘はニキビの大敵です。どんな薬や化粧品よりも、生活態度は重要であることを忘れてはいけません。

 それからお化粧ですが、ファンデーションを塗るということは、それだけで毛孔を塞ぐことになりますので、塗る程度や使用するものには十分気をつけてください。最近は皮膚の衛生状態を考慮したものがたくさんあるとは思いますが、基本的には毛孔にかぶさってフタをしてしまうことに変わりはないからです。できるだけ厚化粧せず、また外出から帰ったら、こまめに落とすように心がけましょう。


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