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Vol.4 『脂性のお肌はこうして治す』
皮膚と汗腺は個々に機能をもっていますが、この二つは皮膚の表面で混じり合って、牛乳のような乳化された状態の脂肪膜という薄い膜をつくっています。 水分と脂肪はどちらも皮膚にとって非常に重要な役割を果たしていますから、つねに適度の量が保たれている必要があります。脂肪膜はこの両方を含んで皮膚の表面を覆うことによって、水分の蒸発をコントロールして皮膚を必要以上に乾燥させることなく、その表面をなめらかにし、潤いをもたせ、弾力を保ちます。
脂肪膜が不足した乾性の肌は傷つきやすくカサカサしてしてきます。これを補う基礎化粧品としてクリームがあります。また脂の膜である脂肪膜は汚れやすいので、石鹸などによってこまめに洗顔することも大切です。
このように脂肪膜は、美しい皮膚を保つためには大変重要なものですが、その量が多すぎても問題が出てきます。また、だれでも同じ量の脂肪膜があるとは限らず、多い人、少ない人の個人差があります。
脂肪膜が正常より厚くなっているものを「脂性の皮膚」といっています。脂性になる原因は脂性の働きが活発であることです。脂線の発達は男性ホルモンによるので脂性は一般に男性に多くなっています。脂性の皮膚では毛孔も拡げられるため、肌のキメは荒くなりがちですが、これは男性の皮膚と女性の皮膚を比べればよくわかるでしょう。
脂性の皮膚の手当てとしては、脂気をこまめに取る方法と、脂線の働きを抑えて皮膚そのものが脂性にならないようにする方法とがあります。
脂性が害となって現れないようにするには、まず小まめに石鹸で洗顔すること。化粧品は乳液、時にパニシング・クリームを使い、アストリンゼント・ローションも有効です。特に強い脂性を抑える場合は、クンメルフェルド液のような硫黄を含むローションを使います。
また皮膚の脂性傾向を弱め転換していくためには、ビタミンB2、B6で脂線の働きを弱くし、毛孔を塞ぐ原因となる角化を抑えてやります。また、脂線の発育をうながす男性ホルモンに対して、女性ホルモンは逆にその発育を抑制します。そこで女性ホルモンクリームが使われることがありますが、効果をあげるには大量に投与しなければならず、かえって全身的に害を招くことにもなるのですすめられません。
特に鼻の頭に脂性が目立ち、鼻のあたりがすすけた感じで化粧品ののりも悪いことがあります。この場合、弱酸性を含む石鹸でよく洗うのがよく、またいま述べた硫黄を含むローションをガーゼにひたしてふきます。
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